北海道の定番「大根抜き」で遊ぶのは道民だけ?【道産子あるある】



「大根抜き」という遊びは、北海道の子どもたちには馴染み深いものだが、本州の人たちにはほとんど知られていないローカルな遊びである。この遊びを簡単に説明すると、子どもたちが大根に見立てられ、オニ役の子がその「大根」を引っこ抜くという内容だ。

 

まず最初に、オニを一人決めるところから始まり、残りの子どもたちは円になって手をつなぐ。地域によっては壁に背を向けて並ぶこともある。オニは、その中から一人を一生懸命引っ張り、引っこ抜くことに成功すれば、その子はオニの代わりに円の中に加わり、抜かれた子が次のオニとなる。こうして、鬼ごっこのように繰り返される無限ループの遊びである。

 

「何が面白いの?」と聞かれても説明が難しいかもしれないが、実際に遊んだことのある人にとっては、意外にも奥が深い遊びだ。

オニは、引っこ抜きやすそうな子どもを見つける観察力が必要で、円の中の子どもたちは、隣の子が引っこ抜かれないようにしっかりと腕を組んで踏ん張る団結力が求められる。

また、抜かれた子どもは「やられたらやり返す」という気持ちで、次のオニとしてどの子を狙うか瞬時に判断することが必要だ。こうして、遊びながら自然に判断力やチームワークが鍛えられる。

 

ただし、特定の子ばかりを狙うと遊び自体がしらけてしまうので、報復はほどほどにしておくのが賢明だ。

 

実際に「大根抜き」を体験してみれば、その楽しさがすぐにわかるだろう。

遊びが進むうちに、気づけば汗だくになって笑いながら遊んでいる自分に気づくはずだ。

この遊びは、チームワークとコミュニケーションを磨くための良い手段でもある。










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