大手コンビニのビジネスモデルの限界がついにきた。そんな印象を受けました。
もうちょっと正確にいうと、米国発のフランチャイズ制を応用した日本的コンビニビジネスモデル。これが終焉に近づいたということだと思います。
――日本的モデルとは?
フランチャイズ制度そのものは悪い制度ではありません。でも、日本のコンビニ業界はそれをねじ曲げてしまった。その綻びが出ているように思います。
フランチャイズ制の基本理念は本部と加盟店の共存共栄です。そのベースにあるのは富の正当な配分と、加盟店に独立した裁量権を持たせることです。本来のフランチャイズ制度とは本部と加盟店は同心円状の関係なんですね。
ところが、従属関係になっているように見える。ロイヤルティーの問題もあるし、加盟店にどれだけの裁量権があるのだろうか。
24時間契約であれば営業時間の裁量権はないし、値引き販売を許さないのであれば価格決定権もないことになる。
その地域に集中出店するドミナント戦略をやれば、道を隔てて同じチェーンの店が出てくる。加盟店にはテリトリー権もないわけです。
――売れ残りも加盟店の負担になる。24時間開けていても、儲からない店もある。人手不足で人件費もかかる。これじゃあ、加盟店が悲鳴を上げるのもわかりますね。
これまで30、40年とやってきたけど、ついに綻びが露呈してしまった。それが去年なのですが、実は同じようなことは10、20年前から言われてきたんですよ。
でも右肩上がりで成長し続けてきたから、問題にならなかった。採用は簡単にできたし、店長に応募する人もたくさんいた。
――今は違いますか?
人件費のコストは上がっているし、エネルギーコストの値上げも激しい。これでは24時間やっていられない、ということになる。堤防の一穴が崩れて、洪水になった。
でも、本質は24時間問題ではなくて、本部と加盟店の関係です。ここに最大の問題があると思いますよ。
――セコマは違うんですか?
うちは当初から本部がいただくロイヤルティー率は10%、営業時間は最低16時間以上で、お客さまのニーズがあればオーナーの判断が基本ということにしています。値引き販売もオーナーの裁量に任せている。テリトリー権も原則認めています。
――なぜ、それでも利益が出るのでしょうか?
製造、小売り、物流というサプライチェーンを経営していることで、重層的な利益構造になっていること。もうひとつはマンパワーの強みです。
個々の店長は地域に密着している人が多いので、地域に愛され、顧客をつかんでいます。
――食品を製造する12の子会社がアイスクリームや牛乳、総菜、サンドイッチなど多彩な商品を作っていますね。
セイコーマート店内にはホットシェフがあり、店内の厨房で作られた大きなおにぎりや本格的なカツ丼も好評です。
グループの豊富牛乳公社で牛乳もつくっていますが、セイコーマートで売っているのは年間1500万本。1900万本は自社チェーン以外の本州に売っています。
羽幌町にあるダイマル乳品ではアイスクリームを年間2400万個製造していますが、3分の1は本州向けです。こうした外販にも力を入れているところです。
フランチャイズとか20年前からなるなって言われてたと思うが
千葉のはとっくにないし茨城だけになりそうやんけ
ほしののセイコーマート無くなると困るんやが
都民やけどチャリでわざわざ行ってるんやで
――他のコンビニが悩んでいる人手不足はありませんか?
北海道も人手不足ですが、5年くらい前に採用の仕組みを見直し、応募、採用が2・6倍くらいに増えました。ウェブから申し込んでもらうと、翌日までにコールセンターから電話がいく。
そこで、働きたい人と条件のマッチングをするんです。正社員ではなくパートで働きたい人には事情がある。子供の迎えとか、介護とか。土日は働けるけど、平日の火水はダメという人もいる。そうすると、最初に希望してきた店や業務ではなく、近くの別の店、仕事を紹介したりするのです。
――そうした工夫がグループ全体の利益につながるわけですね。しかし、人口が1000人もいない過疎地は儲からないでしょう?
過疎地だからこそ、リアル店舗へのニーズが高いのです。900人の集落でも、うちが撤退すると、買い物に行く店がひとつもなくなってしまう。
地域からも自治体からも「続けてください」「出してください」と頼まれるのです。そう言われることは小売店冥利に尽きますよ。
――でも赤字じゃダメでしょう?
逆算するんです、いかに900人の集落で店舗が成り立つかを。物流コスト、人件費、光熱費を落とす。
営業時間を13時間にするなどの工夫をして既成概念にとらわれずにランニングコストを下げます。
もちろん地域とも相談します。自治体、住民、私たちの3者で話し合うんです。自治体からの助成金で、店の建設コストの一部を負担してもらったり、自治体が所有する土地を安く賃貸してもらい、地代負担を軽減したり。
そういう工夫でコストを下げて、900人の集落でもトントンになるようにする。それに、売っているものの半分はPB商品であり大半はグループで作っているものですから、グループ全体で利益が出る。
最終的にグループ全体がトントンであれば、地域を応援できるのではないか、いや、そうすべきではないか、と考えています。
有能
セイコーマート、レジ袋無料継続 大手コンビニと対応分かれる
北海道を中心にコンビニ「セイコーマート」を展開するセコマ(札幌市)は22日、政府が全国の小売店にレジ袋有料化を義務付ける7月1日以降も、有料対象外のバイオマス素材30%配合の袋に切り替え、当面無料を続けると発表した。
大手コンビニ3社も有料化対象外の袋を採用するが、ごみ削減のため有料化に踏み切るため、対応が分かれた形だ。
政府は、植物由来のバイオマスプラスチック配合率が25%以上の袋などは有料の対象外としている。大手3社と同様、セコマも使用量削減のために有料化を検討したが、新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、消費者負担を回避するため延期を決めた。
むしろそのせいで既存店に影響出るならやらないっていう
北海道から船で運ばなあかんからな
茨城は港が近いから展開出来ただけで
道内では過疎化進んでるところに赤字上等で出店してインフラとして機能させたりしとるんやけどな
ホットシェフのカツ丼に100円パスタで満足よ
昔からワインいっぱい置いてあるイメージだわ
元々酒屋やったからな
お前のところのビジネスモデルは北海道に完全特化で本州進出は定期的に失敗してるやん
・さいたま市にはセイコーマートがある!北海道民御用達なローカルコンビニが埼玉県に出店中
・セブンを唯一殺せるポテンシャル秘めたコンビニが現状セイコーマートだけという事実
・セイコーマート「この村1000人しかおらんやんけ!出店したろ!」→ 結果www
・セイコーマート、敷地面積4400坪の新店舗が登場、無料シャワー室も完備、シャンプーやタオルは有料
・北海道民しか知らないチェーン店「トリトン」「セイコーマート」
・最新「全国コンビニ勢力図」にネット民衝撃 「一昔前は関西はローソンばっかりだったのに」「北海道のセイコーマートの存在感が凄い」
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