道民が愛する「カツゲン」!なぜ北海道限定なの?由来



全国的に乳酸菌飲料といえば「ヤクルト」や「カルピス」がよく知られている。ただ、道民に愛されて半世紀という、非常に根強い人気を持っている乳酸菌飲料として「カツゲン」というものが存在する。現在では「ソフトカツゲン」という名前に改称されており「カツゲン」は販売されていないが、道民の多くは今でも「カツゲン」と呼んでいる。

あまり知られていないが、カツゲンのルーツは日中戦争の兵士向けに開発された栄養飲料なのだ。「生水を飲むというのは大変危険な行為」というのは、キャンプのような野外活動が趣味の人は分かると思うが、旧日本軍でも煮沸しなければ生水を飲めないという手間に頭を悩ませていた。

そこで乳酸菌の持つ整腸作用を知った旧日本軍から兵士向けの栄養飲料の納入が求められ、めでたくカツゲンのルーツである「活素」が誕生。いうまでもなく「勝つ=活」と「牛乳の素=素」の当て字と意味があるらしい。

ただ、原液を北海道で製造したのち、上海で希釈したものを販売していたため、ある意味製品としては上海生まれといえるのかも。

活素はたちまち評判となり道内だけではなく大阪でも製造を開始。民間向けに販売され

る際に名称を「活源」とし、広く道内に流通。 1957年には「カツゲン」 とカタカナ表記に名前を改め、牛乳のように瓶づめで販売。

味は今よりもずっと濃かったようだ。ガブ飲みできるカツゲンへと変わったのは1979年のこと。恐らくカツゲンについてここまで詳しい道民は一部を除き少ないと思われるので、話せば自慢できるかも?










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