「ラーメンサラダ(通称ラーサラ)」は、北海道の居酒屋で定番のB級グルメとして親しまれている。最近ではメディアで取り上げられることも増えているが、基本的には北海道でしか味わえない一品だ。
一見すると「冷やし中華」と似ているが、ラーサラの特徴は野菜の量にある。冷やし中華は麺の割合が多いのに対し、ラーメンサラダはサラダらしく野菜がたっぷり使用されている。
ドレッシングも多彩で、フレンチドレッシングと中華ドレッシングを混ぜたものや胡麻ドレッシング、梅ドレッシングなどが使われることが多い。ラーメンが入っているにもかかわらず、サラダとしての存在感を主張する料理だ。
感覚的には「マカロニサラダ」に近いと考えるとわかりやすいだろう。
ラーメンサラダの誕生は居酒屋ではなく、札幌グランドホテルのビアホール「ビッグジョッキ」だった。
料理長が「サラダ感覚で楽しめるメニュー」を目指して創作したのが始まりで、現在でも札幌グランドホテルで「元祖ラーメンサラダ」が味わえる。
この料理はその後、北海道内の飲食店業界、特に居酒屋で広まり、定番メニューとして定着した。
2004年には、札幌グランドホテルが「北海道ラーメンの新たなマーケット開拓と消費拡大」に貢献したとして、北海道製麺協同組合から感謝状を受けている。
また、最近では学校給食にも取り入れられ、子供たちにも人気のメニューとなっている。
見た目は「サラダラーメン」に近い雰囲気だが、大人から子供まで幅広く親しまれるのがラーメンサラダの魅力だ。