かつては円山球場を埋め尽くした巨人ファン、日ハムファンに早変わり!



かつて、円山球場は巨人ファンで埋め尽くされる時代があった。

現在では高校野球南北海道大会の聖地となっているが、2001年に札幌ドームが建設されるまでは、北海道におけるプロ野球のメッカであった。

毎年一度、巨人が円山球場で行う3連戦はまさにお祭り騒ぎ。

平日のデーゲームにもかかわらず、巨人ファンのサラリーマンたちは仕事を忘れて熱狂していた。

当時は携帯電話がなかったため、「○○区からお越しの○○○○さん、至急会社へご連絡ください」といった場内アナウンスが頻繁に流れていた。

多くのサラリーマンがどのような理由で球場に来ていたのかは不明だが、中には堂々と「有給休暇3日間」を取って観戦に没頭する者もいた。

その時代、「北海道で巨人の悪口を言うな!」は鉄則だった。

 

しかし、2004年に北海道日本ハムファイターズが誕生すると、北海道のプロ野球ファンは大きく変わった。

特に、2003年にメジャーリーガーであった新庄剛志が日本ハムに加入を発表し、彼の背番号「1」のパフォーマンスが札幌ドームで女性を中心にファンを急増させた。

「我が町・北海道のプロ野球チーム、日本ハムファイターズ」という想いは急速に広がり、北海道全体に浸透した。

 

そして2006年、日本ハムは日本一に輝き、翌2007年にはリーグ優勝を果たし、連覇を達成。

当時のヒルマン監督は「シンジラレナ~イ」や「北海道の皆さんは世界で一番です」とファンに呼びかけ、ファン、選手、監督が一体となった「日ハム・ドリーム」はさらに加速していった。

このファイターズと北海道の絆は、今も脈々と続いている。










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