“ミスターどうでしょう”を略して
“ミスター”なんですよね。水曜どうでしょうの
企画内で生まれた呼び名なんですよ!
本州では「ミスタージャイアンツ」や「ミスタープロ野球」として長嶋茂雄氏が知られているが、北海道では「ミスター」といえば鈴井貴之氏を思い浮かべる人が多い。特に20~30代の若者にとって、彼は「水曜どうでしょう」という深夜番組の影響で広く認識されている。鈴井氏はCREATIVE OFFICE CUEの取締役で、番組内では大泉洋氏と共にユーモアあふれるトークや個性的な扮装で視聴者を楽しませてきた。
鈴井氏が「ミスター」として知られるようになったのは、番組内の企画「212市町村カントリーサインの旅I」で雨竜町を訪れた際のことだ。もともと映画監督である彼は、視聴者に芸人と誤解されることも多く、番組内で「自分の本業は映画監督なんですよ」と自己主張したこともあった。
また、鈴井氏は甘いものが苦手で、特にあんこが嫌いなことで知られているが、番組内では「甘いもの好き」として扱われ、ずんだ餅やあんこを使った菓子を大量に食べさせられるなどのシーンが多く、視聴者を笑わせた。彼の活躍は、まるで芸人のようだったと評価されることもある。
「水曜どうでしょう」は深夜番組として異例の高視聴率を誇り、北海道では特に強い支持を受けていた。放送当時、木曜日の学校では「前夜にクラス全員がどうでしょうを見ていた」と言われるほどの人気だった。その影響で、当時の世代や現在の再放送を見ている若者の間では、「ミスター」といえば鈴井貴之氏を連想することが多い。